2020年4月13日月曜日


【補習校の試み:オンライン授業】

フランスでは新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防ぐために、316日月曜日から学校が閉鎖されました。
リヨン補習授業校小・中学部では、休校措置が講じられた週からオンライン授業を始めています

ITに強い運営理事が一斉休校を見越して予めオンライン授業用のソフトを検討していました。休校措置が発表された2日後に先生方を対象に「オンライン授業講習会」を開催しました。こうして、週1回の貴重な授業を休校にすることなく、遠隔授業を迅速に導入することができました。

オンライン授業は補習校にとって初めての試みです。


先生方は、物理的に離れた場所でも、生徒たちが違和感なく、通常の授業により近い形で授業に参加できるように、教材においても、授業の進め方においても、いろいろな角度から研究し、これまで以上に授業準備に時間をかけてくださっています。
例えば、授業内容をパワーポイントに分かりやすまとめ、生徒たちが画面から視覚的に捉えやすくしたり、生徒数の多い低学年は二グループに分けるなど、工夫して授業を行っています。



低学年の生徒の場合、オンライン授業はパソコン操作を伴い、また、オンラインという環境で安全に授業に参加できるためには、保護者のサポートが不可欠となります。保護者の方々のご理解、ご協力のもと、補習校が一丸となってこの特別な時期を乗り越えようと努力しています。

幼稚部は授業の性質からオンライン授業を導入せずにおりました。授業のない年少、年中クラスは保護者主導の顔合わせ会が始まりました。1週間にやったことを紹介したり、保護者同士で情報交換をしていらっしゃいます。

休校が長引く中、幼稚部年長組および、大人向け日本語講座も、3週目からオンライン授業を開始しました。
オンライン授業の意義は単に授業を続けることだけではありません
。友達と会うことすらできない今、画面越しでもお友達の顔を見られることは子どもたちにとって大きな喜びです。


外出制限が続いておりますが、生徒、保護者、講師、理事の皆さま、お身体をくれぐれもご自愛ください。
そして、早くウイルスが終息し、元気な顔を揃えられますように。